ここ半年の間で、Winnyを媒介に感染するウイルスが原因か、個人情報の流出が報じられています。また、ウイルスによる情報流出以外にも、単に「共有フォルダ内に個人的な内容の文書を置いてしまった」などという人為的な設定ミスもあります。ファイル共有ソフトで情報がアップロードされてしまった場合、 ネットワーク上に流れているファイルを完全に消すことは不可能に近いので慎重な情報管理が求められます。
どのようにして情報が流出するのか
リード文でも触れたように、大きく分けて「ウイルスによるもの」と「人為的な設定ミス」の二つがあります。各事例の原因を書いておきます。
・ウイルスによる情報流出
主にWinny上で流れているウイルスに感染した場合に起きます。
この種のソフトは、パソコンの中にあるファイルをスキャンし、Winnyの共有フォルダに入れたり、外部から参照できる状態にします。また、スクリーンショットも撮られてしまうこともあるので、いつ、どのような作業をしていたかが分かってしまいます。開発業務などに携わっている方の場合は、同業他社にプロジェクトの進行状況が筒抜けになってしまうこともあります。
・間違えて共有してしまった場合
Cabosなどのファイル共有ソフトの場合は、共有する拡張子の設定がないために間違えてワード文書などが共有されてしまうこともあります。
そもそもどうして感染するのか
P2Pソフトの宿命とも言えるでしょうが、電子メールなどの場合とは違って、P2Pソフト使用者は能動的にファイルをダウンロードし、実行をしようとするのでウイルスに感染する可能性が高まります。電子メールならば「ああ、怪しいな。開かないでおこう」で済みますが、P2Pならば、使用者が「ちょっきの日記」をダウンロードしたとして、見るつもりでダウンロードしたのですからほぼ100%の確率でファイルを開きます。そのファイルにウイルスが感染していれば被害に遭ってしまうと言うことです。
手っ取り早い解決方法
・ファイル共有ソフトは業務用パソコンでは使用しない
ファイル共有ソフト用に新しいパソコンを一台買ってしまいましょう。こんなことを書くと頭がおかしいのでは?と皆様に疑われるかもしれませんが、この方法が一番楽です。はっきり言って完璧なウイルス対策方法など存在しません。注意することはできても、うっかりとミスをしてしまうことはあります。
パソコンというと高い印象はありますが、パソコン工房やイーマシーンズのパソコンであれば、五万円+ディスプレイでそこそこ使えるパソコンが買えます。また、ファイル共有ソフトを高速回線で使った場合、HDDにランダムアクセスを行うのでHDDなどの寿命が低下することがあります。仕事用のパソコンでHDDのデータが飛んだ場合は一大事です(データが流出するよりはマシですが)。そういう理由もあって別のパソコンを用意することをお薦めしています。
・ワード文書などにはパスワードをかける
文書を開いてすぐに作業を始めることができないなどと少し面倒にはなりますが、情報流出はしてもパスワードがかかっていれば、スキルのない人間には開くことができないので一時しのぎにはなります。
普通の解決方法
まず、ウイルス対策ソフトを導入しましょう。詳細は「セキュリティー対策のコンビニ」をご覧ください。
なおここで重要なのは、ウイルス対策ソフトの定義ファイルをアップデートすると言うことです。ウイルスは日々刻々と進化します。定義ファイルをアップデートしないと新型に対応できず感染してしまうと言うことです。また、古いパソコンをお使いの方は動作が遅くなりますが、ウイルス対策ソフトの常駐を行いましょう。そうすればウイルスがメモリ上に展開されたときにチェックしてくれるのである程度は有効かと思います。
ですが、ここに書いてある方法は万全とは言えません。一番大事なのは皆様の心がけです。怪しいなと思ったものには手を出さないのがいいでしょう。